草笛音色
 
主に二次小説を扱っています。
 

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15話「失くし物」 16話「あの時・・・あの場所・・」

過去と未来がぶつかり合って
そして今が在って
もし時間が戻せるとしたら
平和だったあのころに戻りたい…
けれどもそれは出来ない。
僕らが歩いてきた道をもう一度
…振り返ることは出来ない…

15話「失くし物」
「利・・耶・・」
静かな生徒会室の中にポケモンたちが戦った後と
僕達が攻撃れた後と
ソールチェーンの死骸と…利耶の亡骸が残っていた。
枯れるほど泣いた彩の目には、もう涙をなくして血の涙が浮かんでいた。
「ごめんね。利耶…助けられなかった」
「だけどあなた達は戦った。それだけでもいいでしょ・・」
「リーフェ…あなたは一体何者なの?」
「何もしないで失うよりも、何かして失ったほうがいいの。私は太陽の姫君。「サン・プリンセス」。ただ人の死を見届け、記憶を守るもの」
「だから・・だからなんたっていうの!?私はたった一人の妹をなくした…」
慰める言葉も、かけてあげる言葉も見つからない僕達は見守っているしかなかった。
「そろそろ時間です。城に戻らねば」
「まって!リーフェ…私達は何のために生きているの?」
「その答えを見つけるのが人生です。」
消えて行くリーフェの姿は最後には人間の形になった。
それは、あの神官がいた城の姫君だった。
「…彩・・」
「雄・・みんな・・もう少しこのままでいさせて・・」
「分かった」
利耶を襲った恐怖と悲しみは、「嫉妬」。
利耶は姉の彩に全てを取られてしまった。
「勉強」「コンテスト」・・そして、「俺」という存在を。
その嫉妬から生まれた憎しみをソールチェーンは食べにきた。
けれども、彩は利耶よりも重い苦しみと悲しみの傷を
ずっとずっと今まで引きずってきた。
ずっとずっと叫んでいた「光をください」と
その悲しみの元が「貴」・「俺」だった。
彼女の過去に背負った悲しみは…




僕があの時
あそこにいなかったら
こんなことにはならなかったかもしれない
だけど
もしそうだったときの今の自分なんて考えられないほど
君は僕にとって
かけがえのない存在なんだ…

16話「あの時・・・あの場所・・」
今から八年も前の話。
聖ポケアメンス学園の小棟部の裏庭に、昼休みに行った時のことを君はまだ覚えているかな…

「はらへった~・・飯~・・」
今にも倒れそうなくらい空腹の俺は、日差しの強いこの校庭のどこかに日陰はないかとさまよっていた。
別に教室で食べてもいいのだが、今日は暑いせいか冷房の効いた食堂も満員だし
教室は人が沢山いてこの校庭より蒸し暑い
ちょうど腹の虫がなったとき、小等部の裏庭に俺はいた。
涼しい裏庭は、どこか寂しげで…
「にゃあ!」
ずいぶんと下手な猫の鳴きまねが聞こえた。
…というか悲鳴だ。って・・人が上から降ってきた!
「いたたた・・」
「だいじょうぶ?」
いや、そんな気の聞いたセリフを言ったのは俺じゃなくて
その人に近づいてきた人影だった。
で・・その落ちてきたのが彩だった訳。
しかも気の聞いたセリフをいったのは雄で
二人の運命?の出会いの現場を目撃したのが俺、「貴」だった訳。
そんなこんなで裏庭であった僕らは気が合う友達としてスタートした。

で、なんで彩が空から落ちてきたかというと・・
木の上から落ちてきたポッポの卵を、もどしに行った時
バランスが崩れて落ちちゃった・・と。

そんな運動神経で木の上に上るから…
で、「超運動オンチ」の彩、「ナルシストな俺様王様」の雄、「超落ちこぼれ」の俺との、ねじれにねじれて360度回転した関係の真実?は・・っと・・
だけどここまで喋ったから次は彩だな



6月11日(土)21:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 星が輝くから~お嬢様とは名ばかり~ | 管理

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