草笛音色
 
主に二次小説を扱っています。
 

AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する


第20話「居場所を失くした小鳥」 第19話「・・・ごめん・・・」

大体いつもオマエは偉そうな口聞いてるけど
本当はヤバイ位のドジ野郎だぜ・・まったく・・
横断歩道を渡るときは手を上げろ!
コップは両腕使って二個まで!
バケツは一度に二つまで!
・・おまえといるといつもヒヤヒヤの連続だぜ・・まったく。
でもさ、オマエといるときが一番すきなんだよ。
だからさ、心配かけるようなことすんなよな?
オマエのことを心配しているヤツが沢山要るって言うのに・
まあ、鈍感だから仕方ないけどな・・彩。
(この言葉を彩の前で口にすれば一発koだ・・・)

19話「・・・ごめん・・・」

昨日のことがあって、彩に誤れないまま放課後になってしまった。
彩は彩で口を訊いてくれないし、さっさと帰る支度をしている。
そこに彩と大口の会話が飛び込んできた

「彩~・・ほんとに一人で行くの?」
「ぅん・・ちょっと気まずいけどさ…」
「大体、なんで練習中に滑るかな・・」
「あはは・・外がちょっとフシギなんだよね。スポーツ万能なのに」
「考え事でもしてたんじゃないの?まぁ、病院で騒がないようにね」
「わかってるって。」
「あっちは動けないんだからさ、押し倒して・・」
「何危ない想像してるのよ?私はあくまでも貴が変なことを言ったから雄君にあやまりにいくのよ?」
「はいはい・・じゃ、気をつけて行ってらっしゃい」
「うん!」
勢いよく飛び出していった彩の姿を見届けた大口は「さて、私も帰ろうかな・・」と言った。
まてよ・・今の話が本当なら、彩は雄の見舞いに行くってことか?

走って校門から出て、彩の姿を一番に探した。
この辺で一番近い病院といったら、国崎病院だ・・
だったら、こっちか?
・・いた・・
きずかれない様に物陰に隠れながら彩を追跡する。
これじゃまるでストーカーだけど…
てか・・なんでこんなことをしてるんだ?
放っておけばなにもされなくて済むのに・・
だけど恋の相手が気になるのが悲しい嵯峨であった

少し離れて様子を見ていると、横断歩道を渡るところだった。
すると・・まだ赤なのにニャースがトラックの前に飛び出してきた。
それを、彩が助けようと・・

「彩!危ない!」
無意識のうちに口が開いて言葉が出てきた。
無意識のうちに体が動いていた。
彩とニャースをかばう様にしてトラックの前に倒れこんだ俺は、もう・・そこまでの記憶しかなかった。
次に起きたときは、三年後の春だった…
記憶を植え付けられた俺は、中学の一年だった・・

でも・・忘れた記憶も扉の向こうにあった。
彩達と、リーフェと、ポケモンと…
触れ合うごとに少しずつ鍵が外れていった。
そう、一度忘れた記憶でも記憶のかけらは残っていたんだ・・
一度翼を失った鳥ポケモンは、二度と羽ばたけない。
けれども、記憶を完全に失うことはできない。

彩、この世界って…不思議なものだよね。
水平線の世界で会えるのは一掴みの命だけだから…
だから短い一生に、何が起きてもおかしくはない。
そうだろ?



最初はいつも一緒で
二人で一人だと思っていた
だけどある日を境に
だんだん遠くへいってしまっていた…
けれども私は一人じゃなかった
リーフェがいた。雄がいた。詩織がいた。貴がいた。フシギダネがいた。
いつか取り戻せることを信じていた
けれども違った・・
あなたは・・
利耶は・・
もう合えなくなっていたんだ・・
もう二度と、あの笑顔が見られなくなったんだ・・

居場所をなくした小鳥は
いつしか幻へと消えていった。

20話「居場所を失くした小鳥」

利耶・・ゴメンね・・気付かなくて・
いつも一緒だった私達。
けれど、四年生へと進学して、利耶は遠ざかって行ってしまった。
なぜなら、両親は、利耶を見捨てたから。
がんばれば何でもできる私と違って、利耶はがんばっても結果は「平均」。
何をやっても普通だった利耶を親は見捨てた。
利耶は居場所を失くしてしまった・・
私は利耶に恨まれていた。
自分の苦労を、がんばりを、見捨てた両親が選んだ私を。
気付かなかった・・今まで。
気付いたときは、もうろくに会話をしてくれなくなった中一の時。
それから私は、親に私への後継ぎの証明書を利耶に譲るように言い、家を出た。
けれども、昔のような私に向ける利耶の笑顔は見れなかった。
帝と家に暮らしし始めてから三年がたち、中3になった。
病院から知らせが届いた・・
「貴の意識が戻った・・」

けれども、意識は戻っても記憶は無かった。
ただ、覚えているのは自分の名前と、自分のポケモンのことだけだった。
私が入院一ヶ月で済んだのも貴のおかげだった。
貴は、私とニャースをかばって、自分が車に轢かれる前に言った。
ただ・・「愛してる」・・それ一言だけ。

だけどもうその言葉を貴に口にしてもらいたくなかった。
その言葉は、利耶と私の関係をますます崩して行く様で・・
利耶は・・妹は・・ポケモンよりも、家族よりも、貴のことを愛していたから・・

だから、ニセの記憶を植えつけた・・
怖かったから。強がっても自分は弱かった・・
お漏らしをした子供がシーツを隠すのと同じように
私も、思い出したくない記憶を隠すために
そして皆気づかなかった
いや、傷つきたくなかったからわざと気づかないふりをしていた
植えつけた記憶に利耶が細工して義貴が利耶と付き合っているという記憶を入れたことを・・

その記憶は、義貴を苦しめることになると思った・・
あの後、帝から聞いた…
義貴は謝りたいと言っていた・・と・・
義貴が自分自身を攻めないようにするためにしたことだった。
けれども結果は・・
それ以上に貴を苦しませるようになってしまった・・



6月11日(土)21:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 星が輝くから~お嬢様とは名ばかり~ | 管理

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